保証協会へは直接行くべきか?制度融資と提携融資

①保証協会付き融資に申し込むのは2パターンある
しょっちゅう質問されることがあって、
保証協会付きの融資については、
「先日突然近くの銀行員が飛び込みで入ってきて”保証協会へ持込みますからうちでやらせてくださいよ」と言われて保留してるんやけど、「まかせちゃっていいんですかね?自分で直接行った方がいいのかな?」
という質問です。
保証協会付き融資については2つに大きく別れます。
制度融資・・・信用保証協会へ直接持ち込み
提携融資・・・銀行へ依頼
2つあります。
制度融資というのは、融資してもらいたい会社が直接保証協会に融資申込書の書類を取りにいって、そこに書くのが制度融資です。
提携融資は、銀行が保証協会に対して、かわりに決算書を提出してくれて、さらに保証協会仕様のフォーマットにもとづき書類をかわりに記載してもらい、かわりに提出してくれる、というやり方です。
全国の都道府県ごとに信用保証協会というのはありますが・・・
たとえば、関西ですと、大阪府内の会社と兵庫県内の会社の場合は、直で持ち込んでもいいし、銀行通じていいし自分で持ち込んでもいいことになっています。
奈良、京都、滋賀、和歌山は銀行通じて持っていかないとダメになっている。
選択の余地がない。
なぜ都道府県によって違うのかわかりませんが。
大阪の場合は・・・
会社側としてはどっちを選んでもかまいません。どっちでも融資は申し込めます。
なぜ大阪だけが、直接申し込みOKか、と聞かれても誰も答えられないです。
銀行員に聞いてもわかりません。

②取引銀行に依頼? 保証協会へ持ち込み?
じゃあ、どういう時にどっちを選んだらいいのか、それぞれのメリットデメリットは?
よく聞かれます。
たいへん判断が難しい。
でもよく聞かれるので「あえて」「しいて」お答えします(笑)。
どちらへ持っていくのが有利か
これは言い方も難しいんですが・・・
決算書がまずまずの時は銀行経由で行く。
決算書を見て、なんかちょっと内容的に気になるなぁ、ちょっとヤバイかなぁ、という時は、銀行員に任さずに、自分できっちり融資申し込み書類を書き込んで自分で保証協会へ行く
・・・・というのが、まあ大雑把に言って判断の仕方だと思います。
「決算書がまずまずの時」ってどんな時やねん!
と言いたくなりますよね? それはまたあとで言います。
とりあえずそういうように覚えておいてください。
決算書がまずまずの時は銀行経由で行く、その方が楽ですから。書類を全部銀行が書いてくれますから。
決 算書を見て、なんかちょっと内容的に気になるなぁ、見られたらちょっとヤバイ感じがするなぁ、本当は見られたくないなぁ、という時は、銀行員に任さずに、 自分できっちり融資申し込み書類を書き込んで自分で保証協会へ行く、というのが、まあ大雑把に言って判断の仕方だと思います。
まず知っておいていただきたいのは、銀行に委ねた時は、銀行は書類をきっちり気合入れて書くことはしません。銀行員の方おらたら怒られるんですけどね。
銀行というのはメガバンクはもちろんのこと、地方銀行も信金もきっちり気合入れて書くということはまずありません。
資金使途のところに普通は、
販売促進のためのチラシを印刷屋に依頼してするために資金がこれこれこういう理由で必要とか、、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
くらい書くべきなのに 一度見せてもらいましたけどね、「1000万円 運転資金」としか書いてなかったり、ってな感じです。
どんな大雑把な書き方やねん、って感じですね。
見せてくれ、というても見せてくれません。これはないない内内の資料やから見せられない、というようなわけのわからない回答を言われます。
見せられないというのは真相は「ええ加減に書いているので見せられない」という意味です。
銀行の営業マンの方たちは山ほどいろんな融資案件かかえて走り回ってはりますからねー。それを毎日やっているわけですから、その程度しか書けない、いちいち書いてられない、というのが本音のようです。
それやったら、
書類をそんだけ手を抜いてしか書かれへんねやったら、自分で持っていった方がええやないかぁ~、
という非常にシンプルな結論になってしまうのですが・・・
銀行に丸投げする「提携融資」にももちろんメリットはあります。

③提携融資(銀行に依頼)のメリット
決算書の中の内訳明細書 を保証協会の人にじっくりみられにくい
ちなみに、釈迦に説法ですが・・・
決算書の中には大きく3つあって
決算書 → 貸借対照表・損益計算書・内訳明細書
とあります。
貸借対照表の中にあります、普通預金という表示しかないのですが、内訳明細書には、UFJ銀行 残高572,330円 とか・・・売掛金 得意先毎の 3月末残高とかが書いています。
保証協会は決算書の数字そのものだけでなく、内訳明細書というのがあって、それも結構みはります。
内訳明細書の中で、特にあやしくないかどうか、見られるのが・・・
貸付金 立替金 仮払金 預け金
読んで字のごとく、お金が出て行ったけど必ず近々戻ってくるお金という意味です。
貸し付け金は貸しただけで戻ってくる、立替金は立て替えただけだかたいずれは戻ってくる、仮払金は仮に払っただけだからいずれは戻ってくる、預け金は預けただけだからいずれは戻ってくる、いずれも一旦お金は出て行ったがいずれは戻ってくることが前提でつけられています。
戻ってこないのがわかっていてあえてこういう勘定科目にしていくというのは常套手段ですから、保証協会は「ほんまに戻ってくる金や無いんとちゃうか?」という目でまず疑ってかかります。
実 際はお金が出て行っててもう戻ってこないんだったら「経費」ですよね? 経費にしたら利益が減る、利益が減ると保証協会や銀行に対して見栄えが悪い、だから、戻ってこないことがわかっていて、経費で挙げずにこういう科目にして しまっているんではないか、みたいなことをやることが結構あります。
最初から疑いの目で見られやすい科目ですね。
科目が決算書にあって、内訳明細書を見てもなかなか保証協会の人が納得いかなかったら、具体的にどういう内容かを聞かれることが結構あります。
当社へご相談にみえる方々はやたらこういう科目を使って利益を出そうとしている決算書がよくあります。
説明のしかたをきっちり考えておく、説明がどうにも苦しいようだったら、信用金庫の提携融資で頼んだ方が良いでしょうね。

金融機関(信用保証協会および銀行)が真っ先に気にする勘定科目とは・・・
役員貸付金
融資した後で役員貸付金が出てきたら、融資したもので個人的に何かもの購入したんかい。みたいになる。総勘定元帳でチェックされて、大慌てしたことがあります。
役員貸付金(短期借入金)と 役員借入金(長期借入金)
が両方決算書に載っている場合がありますが、これは相殺しておくのが良いです。
役員貸付金というのがあるだけマイナスイメージになりますので。
役員借入金
資本金と同等とみなしてくれる場合もありますので、増資出来るのなら、増資しておいた方が良いですね。
仮払金 仮受金
ホンマは経費なのでは? という見方をされることがありますので、きちんと説明出来るかどうかが大事です。
立替金 前払費用 前渡金
これらも疑われやすい科目なので、説明の仕方を考えておきましょう。
でも、銀行マンが持っていくと、「どうせ聞いても社長本人やないんやから内訳明細書をいちいち突っ込んでも困るだけやろな~」と思っているせいかどうかはわかりませんが、聞かれることが、このへんの科目についてもツッコまれ方が緩いですね。
なんで見られにくいのか?最初は社長の言うことより銀行が持っていった方が信頼感があるのかなぁ、と思っていたのですが、そうでもないようですね。
昔からの慣習としか言いようがないですね~
あと、社会保険料を延滞してたら融資にかなり不利ですからね。
税金に準ずるもの、ということで、社会保険料払ってないなら、融資を実行しても返済が滞る人ではないか、という見方をされますから。
わたしもそれを見て、決算書で「いややなぁ~ どないしょうかな~」と思ったのですが、今からでもなんとか納付出来ませんか?、と言うことをお願いしました。
決算書で延滞しているのが明らかになっていても、融資申し込みの時点で完納していたら「なぜ納付が遅れたのか」の理由書をきっちり書いたらいけるケースもありますからね。

 

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